ルーマン 社会システム理論-メモ第5章
5章 社会診断
1.リスク
決定がリスクとして現れるのは、未知のままになっている未来を考慮に入れて決定を観察する時である
リスクと危険という区別は、さまざまな決定によって生じうる結果が、決定者にとってはリスクとして現れ、自ら決定しない当時者にとっては危険として現れるという事態を念頭に置いた区別である。
5章 社会診断
1.リスク
決定がリスクとして現れるのは、未知のままになっている未来を考慮に入れて決定を観察する時である
リスクと危険という区別は、さまざまな決定によって生じうる結果が、決定者にとってはリスクとして現れ、自ら決定しない当時者にとっては危険として現れるという事態を念頭に置いた区別である。
第4章 社会の理論
1.システム分化と第一次的社会分化
ルーマン理論を背景とする社会理論は複雑性とシステム分化から出発する
システム分化とはサブシステムを形成する社会システムの能力のことを指している(下属する部分システムへと内部的に分化)
複雑性は定量的に評価できるものではない
複雑性とシステム分化は単線的な連関ではない
重要なのは固有な複雑性処理のために、社会システムはどのような形態に分化するかということ
ゲゼルシャフトシステムの分化はそれぞれの部分システムに対して三層の関係づけの可能性を作り出す
1.部分システムが属し連動するゲゼルシャフトという包括的システムに対する関係
2.他の部分システムに対する関係
3.自分自身に対する関係
2.社会構造と意味論
構造はそれにつながる行為がとりうる原理的に無数の可能性を期待しうる一定の範囲に制限する
しかし可能性に対する制限をアプリオリに含んでいるような不変なシステム特性をめぐる議論から、システムの構造を解放する(動態的な安定性)
社会文化的進化とは胚種論モデルではない
未来における世界の展開にとって本質的なすべての構成要素を胚種がすでに含んでいる
進化していく出来事も単なる出来事なのであって、それは現時点に出現しており未来にたいしてはせいぜい構造上の指示を与えうるだけで未来の出来事に線形的な影響を与えうるものではない(ダーウィン)
構造と過程は両立しないものではない。むしろ構造はオートポイエーシス的な過程の中でのみ再生産され、過程はつねにその時々のシステム構造の内部で進行する
社会構造とは社会が部分システムへと分化する時の形式、および部分システム相互の関係や部分システムのシステム全体への関係や部分システムの自分自身への関係の相互性の形式のことをいう
進化とは選択と変異という自己準拠的な働きによるシステムの構造変化のことをいう
意味論はある社会の有意味な諸形式、したがって事象的、社会的、及び時間的な諸形式の保存をするものである
環節的分化とは社会が種族、村落、家族といった同等の部分システム
成層的分化とは社会全体にとって有効な主導的差異によって社会構造の内部に定着される同等ではない階層へと社会が分化をとげることをいう。
この主導的差異は社会的コミュニケーションを上か下かという区別の観点から観察する
機能的分化とはシステム全体に対する独自の機能的関連によって区別される同等ではない部分システム、例えば、経済、政治、法、科学、宗教、教育などへと社会が分化を遂げることをいう
近代社会における機能システムに特殊なコミュニケーションの主導的区別は、二元コード化という形式で行われる。二元コード化は機能システムにとって第一の基本的な区別なのだから、その背後へは遡っていけない。たとえば、支払うか支払わないか、政府か野党か、法か不法か、など。
コード化が部分システムを閉じたものにするはたらきをするのに対して、プログラム化はシステムを外部的な意味に向けて解放する。プログラムによって、部分システムはコード化の割り当てを決定する。例えば科学では理論が真偽を決定する。
第4章 社会の理論
1.システム分化と第一次的社会分化
ルーマン理論を背景とする社会理論は複雑性とシステム分化から出発する
システム分化とはサブシステムを形成する社会システムの能力のことを指している(下属する部分システムへと内部的に分化)
複雑性は定量的に評価できるものではない
複雑性とシステム分化は単線的な連関ではない
重要なのは固有な複雑性処理のために、社会システムはどのような形態に分化するかということ
第三章 社会システムの理論
ルーマンの一貫した意図―一般システム理論を社会学に結びつけて、社会学の普遍的理論を定式化
ルーマンの理論的発展における二つの段階
第一段階は60年代初めから80年代の初めないし半ばまでである
1984年に刊行された「社会システムー一般理論概説―」を境に第二段階
1.機能―構造的システム理論
ルーマンの初期社会システム理論について
パーソンズからルーマンへ(第一段階)
パーソンズはトマス・ホッブズの問「人間の共同生活、したがってゲゼルシャフト的な秩序はいかにして可能であるのか」から出発
パーソンズは主意主義的解決を提出
それはあるゲゼルシャフトの構成員が個人的な利害、外的強制によって共同生活を送るだけではなく、ある規範的な準拠枠の内部で自発的に合意するという事態を指している
パーソンズはそれを一般的な行為システム理論の方向へと展開
ルーマン社会システム理論
第一章 序論
特定の研究領域に縛られない
経験的な社会研究は全体として豊かな成果を生み出してるが、統一的な理論の形成には何一つ寄与していない
古典的論家達に対してはテキストにしがみついているだけでテキストについてのテキストを生み出しているだけだと非難している
⇒近代社会をよりよく視野に収められるような解明能力と再結合能力を前進させるような理論への関心なのである
「それをひとつの公式にまとめられるかどうかは私にはわかりません。けれども、もしできるとすれば、もっと概念的あるいは理論的なオプションになるでしょう。私は例えば理論を統一からではなく差異から始める方が実りがあるし、また宥和という意味で統一で終わらせるのではなく、言うなればよりよい差異で終わらせる方が実りがあると思っている」
タルコット・パーソンズに師事、ハーバマスとの論争
1984年の主著「社会システム」において、オートポイエーシス的システム理論へのパラダイム転換を基礎付けた
第2章 政治的権威
国家(ステイト)によって統治されている
部族の長老、皇帝や王による統治は宗教的な事柄など一部を除いてそれほど制限を課してこない
また国家のように財やサービスの提供はなかった
実質的に地方の貴族によってその土地土地が統治される
政府の形態はどうあるべきか?またその政治的権威の限界はどこかという問い
政治的権威とは厳密な意味での権威と強制的服従の組み合わせ(義務だから従い、従わなければ罰せられるから従う)